学習院女子大学(東京都新宿区)は 2026 年 4 月 1 日、同じ学校法人学習院が設置する学習院大学に統合されました。女子大学の国際文化交流学部は、学習院大学の 6 番目の学部「国際文化交流学部」として男女共学になり、3 つの学科と戸山キャンパスはそのまま引き継がれています。2027 年 4 月の入学をめざす人は、男女とも学習院大学の入試で受験します。
統合までの流れ
学習院大学が文部科学省に出した設置の申請書類(「設置の趣旨等を記載した書類」2025 年 3 月)によると、学校法人学習院は 2023 年 7 月 26 日の理事会で統合を承認し、同じ月に公表しました。学習院女子大学は 2025 年度の入学生を最後に学生の募集を止め、学習院大学が新しい学部をつくる形で統合しています。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2023 年 7 月 | 学校法人学習院が、学習院女子大学を学習院大学へ統合する計画を公表 |
| 2025 年 4 月 | 学習院女子大学として最後の入学生を受け入れ |
| 2025 年 8 月 29 日 | 文部科学省が学習院大学 国際文化交流学部と大学院 国際文化交流研究科の設置を認可 |
| 2026 年 3 月 19 日 | 女子大学として最後の卒業式。307 人が卒業 |
| 2026 年 4 月 1 日 | 統合。学習院大学 国際文化交流学部が始まる |
学習院女子大学のもとは、1950 年に開いた学習院大学短期大学部です。1953 年に学習院女子短期大学となり、1998 年に 4 年制の学習院女子大学になりました(同じ書類)。学習院は、2027 年に迎える創立 150 周年の節目に、未来へ向けて発展するための第一歩として統合・共学化したと説明しています(学習院大学 国際文化交流学部「教育の歴史」)。
学ぶ内容とキャンパスは変わらない
学部の中身は、女子大学のときのものを引き継いでいます。設置の書類には、教育の目的、授与する学位の種類と分野、教員の組織、教育課程を「変更せずに継承する」と書かれています。学科と 1 学年の定員は次のとおりです(学習院大学 国際文化交流学部「基本計画書」)。
| 学科 | 入学定員 | 3 年次編入の定員 | 学位 |
|---|---|---|---|
| 日本文化学科 | 140 人 | 5 人 | 学士(日本文化) |
| 国際コミュニケーション学科 | 170 人 | 5 人 | 学士(国際コミュニケーション) |
| 英語コミュニケーション学科 | 45 人 | なし | 学士(英語コミュニケーション) |
英語コミュニケーション学科は、2 年次に全員が海外の提携大学へ半年間留学します(学習院大学「2026年4月『国際文化交流学部』誕生」)。
キャンパスも、女子大学のときと同じ戸山キャンパス(東京都新宿区戸山 3-20-1)です。東京メトロ副都心線の西早稲田駅から歩いて 1 分ほどです。学習院大学の本部がある目白キャンパスとは歩いて約 15 分で、大学は「クラブ・サークルや大学祭など、全学的な活動での移動も容易です」と案内しています(学習院大学「2026年4月『国際文化交流学部』誕生」)。学習院大学の部活やサークルは、大学カタログの学習院大学のページから探せます。
在学生と卒業生の扱い
2025 年度に学習院女子大学に在籍していた学生は、その年度に卒業や退学をした人を除き、2026 年 4 月 1 日に学習院大学 国際文化交流学部の正規の学生として転入学する仕組みです。2025 年度の教育課程と履修のルールをそのまま続けて適用するとし、女子大学で取った単位などの履歴を引き継ぐことは学則の附則で定めています(設置の趣旨等を記載した書類)。大学は 2023 年から在学生と保証人(保護者など)への説明会を重ね、2024 年 9 月末の時点で、転学する予定の学生全員から転学承諾書が出されたとしています。大学院の在学生も、学習院大学大学院 国際文化交流研究科へ転学させる計画でした(同研究科の基本計画書)。
学習院女子大学を卒業した人の卒業証明書や成績証明書は、戸山キャンパスの学習院大学 国際文化交流学部事務室が発行しています。窓口・郵送・オンラインで申し込め、手数料は 1 通 500 円です。オンラインで申し込むときは、別に 1 回 500 円のシステム利用料がかかります。証明書は原則として卒業したときの名前で出ます。学習院女子短期大学の卒業生も同じ案内です(学習院大学「学習院女子大学・短期大学卒業生の証明書発行について」)。
学習院女子大学という大学そのものは、在学生の卒業と転学のあと、学校法人の中での決定と文部科学大臣の認可を経て廃止する計画です(設置の趣旨等を記載した書類)。2025 年 10 月の女子大学の案内でも「閉学となる予定」としています。大学カタログの学習院女子大学のページにも、統合のお知らせを表示しています。
2027 年度の入試は学習院大学として
2027 年 4 月入学の入試は、学習院大学 国際文化交流学部として行い、男女とも出願できます。学習院大学の「令和 9(2027)年度 入学者選抜日程」(2026 年 5 月)と入試のページ「学部入試」によると、国際文化交流学部の一般選抜は次のとおりです。
| 入試 | 試験の科目 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 一般選抜(コア試験) | 国語・英語・地理歴史または数学 | 2027 年 2 月 5 日 | 2 月 16 日 |
| 一般選抜(プラス試験) | 国語・英語 | 2027 年 2 月 7 日 | 2 月 16 日 |
出願の期間は、どちらも 2027 年 1 月 7 日から 18 日まで(消印有効)です。同じ日程表では、大学入学共通テスト利用入学者選抜の対象に国際文化交流学部は入っていません。学校推薦型選抜(公募制)は日本文化学科と国際コミュニケーション学科で、総合型選抜(AO)は英語コミュニケーション学科で行います。出願の期間は、総合型選抜が 2026 年 10 月 19〜23 日、学校推薦型選抜が 11 月 1〜5 日です(学習院大学「学部入試」)。募集人員と細かい日程は、学習院大学の入試のページと募集要項で確かめてください。
よくある質問
女子大学のときと、卒業して得られる学位は変わりますか。 設置の書類では、学位の種類と分野を変えずに引き継ぐとしています。学位の名前は上の表のとおりで、授与するのは学習院大学です。
国際文化交流学部の学生も、目白キャンパスの部活やサークルに入れますか。 大学は、戸山と目白の行き来について、全学的な活動での移動も容易だと案内しています。参加できる条件は団体ごとに違うので、入りたい団体に確かめてください。
