国公立大学の 2027 年度一般選抜は、2027 年 1 月 16 日・17 日の大学入学共通テストのあと、1 月 25 日(月)〜2 月 3 日(水)に各大学へ出願し、前期日程の個別試験を 2 月 25 日(木)から、後期日程を 3 月 12 日(金)以降に行います。公立大学の一部は、3 月 8 日(月)以降に中期日程の試験を行います(文部科学省「令和 9 年度国公立大学入学者選抜の概要」2026 年 10 月)。前期日程で合格して 3 月 15 日までに入学手続をすると、後期日程や中期日程を受けても合格者にはなりません。国公立大学をめざす高校 3 年生と既卒者に向けて、日程と手続きの決まりを順に確かめます。
共通テストから入学手続までの日程
日付は、国立大学協会と公立大学協会がそれぞれ定めた「2027 年度入学者選抜についての実施要領」(国立大学協会 2026 年 6 月 29 日改訂、公立大学協会 2026 年 6 月 18 日一部改訂)によります。試験日や合格発表日は、各大学がこの範囲の中で決めます。
| 時期 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 2026 年 9 月 15 日〜10 月 2 日 | 共通テストの出願 | 締め切り済み |
| 2027 年 1 月 16 日(土)・17 日(日) | 共通テスト本試験 | 追試験は 1 月 23 日・24 日 |
| 1 月 22 日(金)〜2 月 12 日(金) | 共通テスト出願サイトで成績請求情報を大学へ渡す手続き | 前期・後期・中期それぞれ 1 大学 |
| 1 月 25 日(月)〜2 月 3 日(水) | 各大学への出願 | 国公立共通 |
| 2 月 10 日(水)まで | 前期日程の第 1 段階選抜の結果発表 | 2 段階選抜を行う大学 |
| 2 月 18 日(木)まで | 中期日程の第 1 段階選抜の結果発表 | 公立のみ |
| 2 月 25 日(木)から | 前期日程の試験 | |
| 2 月 28 日(日)まで | 後期日程の第 1 段階選抜の結果発表 | |
| 国立 3 月 6 日〜10 日、公立 3 月 1 日〜10 日 | 前期日程の合格発表 | |
| 3 月 8 日(月)以降 | 中期日程の試験 | 公立のみ |
| 3 月 12 日(金)以降 | 後期日程の試験 | |
| 3 月 15 日(月) | 前期日程の入学手続の締切 | |
| 3 月 20 日〜24 日(できる限り 23 日まで) | 後期日程・中期日程の合格発表 | |
| 3 月 27 日(土) | 後期日程・中期日程の入学手続の締切 | 公立は各大学が 3 月 27 日までに設定 |
| 3 月 28 日(日)〜31 日(水) | 追加合格、欠員補充第 2 次募集 | 追加合格の入学手続は 3 月 31 日まで |
試験を前期と後期に分けて、募集人員もそれぞれに割り振るこのしくみは「分離分割方式」と呼ばれます。国立大学は 1997 年度(平成 9 年度)、公立大学は 1999 年度(平成 11 年度)の入試から、原則としてこの方式にそろえています(文部科学省、同資料)。このしくみがあるので、国公立大学の一般選抜は前期と後期の 2 回、公立の中期日程を加えると 3 回受けられます。
前期と後期では募集人員の大きさが違う
2027 年度に一般選抜を行う国公立大学のうち、前期日程は 173 大学 624 学部、後期日程は 131 大学 419 学部、公立大学の中期日程は 28 大学 40 学部で行われます(2026 年 7 月末時点、文部科学省「令和 9 年度国公立大学入学者選抜の概要」)。募集人員を日程別に並べると、後期の枠はかなり小さくなります。
| 前期日程 | 中期日程 | 後期日程 | |
|---|---|---|---|
| 国立大学 | 62,717 人 | なし | 11,613 人 |
| 公立大学 | 16,874 人 | 2,407 人 | 2,950 人 |
(文部科学省「令和 9 年度入学者選抜・大学別募集人員表」。2026 年 7 月末現在の予定を含む人数)
国立大学では、後期の募集人員は前期の 5 分の 1 に届きません。後期日程の募集がない大学もあり、たとえば東京大学・京都大学・大阪大学は後期の募集人員が 0 人です(同表)。東京大学の前期日程は、第 1 段階選抜の合格者発表が 2 月 10 日、試験が 2 月 25 日〜27 日(27 日は理科三類のみ)、合格者発表が 3 月 10 日 12 時ごろとされています(東京大学「一般選抜」)。
公立大学の中期日程は、公立大学だけが行う日程です。大阪公立大学は 2027 年度、前期 1,727 人・中期 437 人・後期 270 人の募集を予定しています(同表)。
志願者が多いときに、共通テストの成績などで第 1 段階の選抜を行い、通った人だけが個別試験に進む「2 段階選抜」は、73 大学 197 学部が実施を予告しています(文部科学省「令和 9 年度国公立大学入学者選抜の概要」)。予告の内容は各大学の募集要項で確かめておきます。
前期・後期のどちらにどの大学を置くかは、学部の中身を比べながら決めることになります。大学の一覧で候補を並べ、研究室の一覧や部活の一覧も見ておくと、入学後の生活まで含めて比べやすくなります。
出願できる数と、共通テストの成績を大学に渡す手続き
国立大学は、前期日程で試験を行う大学・学部から 1 つ、後期日程から 1 つ、あわせて 2 つまで出願できます。公立大学の中期日程を加えると、最大 3 つです(国立大学協会・公立大学協会の実施要領)。同じ大学の中で学科やコースに順位をつけて出願するものは「一つの大学内での複数志望」として扱われ、この数え方には影響しません。
共通テストの成績を大学が受け取るには、大学への出願とは別に「成績請求情報」を渡す手続きが要ります。大学の出願サイトに共通テスト出願サイトの申込番号などを入力する「Web 方式」と、共通テスト出願サイトで「成績請求チケット」を印刷して大学に出す「チケット方式」があり、どちらを使うかは大学が指定します。国公立の前期・後期・中期は、それぞれ 1 大学しか登録できません。登録を取り消すときは、先に大学へ連絡して取り消せるかを確かめます。この手続きだけでは大学への出願は完了しない点にも注意が必要です(大学入試センター「令和 9 年度 受験案内」E)。
合格発表と入学手続:前期で手続きすると後期は合格にならない
前期日程の結果と、後期日程・中期日程の扱いの関係は次のとおりです(国立大学協会・公立大学協会の実施要領)。
| 前期日程の結果 | 3 月 15 日までの入学手続 | 後期日程・中期日程 |
|---|---|---|
| 合格 | した | 受けても合格者にならない |
| 合格 | しない | 前期の大学は辞退の扱い。後期・中期で合格できる |
| 不合格 | 手続きなし | 後期・中期で合格できる |
後期日程の合格者を決めるときには、大学入試センターが前期日程の入学手続を済ませた人の資料を各大学に提供し(3 月 18 日から)、大学はその人を除いて合格者を発表します。前期で合格しても入学手続をしなければ、その大学への入学を辞退したものとして扱われます。後期で受ける大学に進みたい人は前期の手続きをしない選び方もできますが、後期で不合格になったときに前期の大学へ戻ることはできません。
このほかにも、次の決まりがあります。
- 一つの国公立大学に入学手続を済ませたら、それを取り消して別の国公立大学に手続きすることはできません
- 公立大学の中期日程と後期日程の両方に合格した場合は、両方の発表を見てから入学先を選べます(事後選択制)
- 国公立大学(一部の公立大学を除く)の入学手続では、共通テスト出願サイトで発行する「国公立大学入学確認票」を大学に出します。前期日程用は 3 月 1 日、後期日程・中期日程用は 3 月 20 日から発行でき、登録できるのは 1 大学だけです(受験案内 E)
- 追加合格は 3 月 28 日から決まり、入学手続は 3 月 31 日まで(大学が別に日を指定する場合もあります)。追加合格の候補者は 3 月 27 日以前には発表されません。一つの国公立大学に入学手続をした人は、ほかの国公立大学の追加合格者になりません
- 欠員補充第 2 次募集は、共通テストを受けていて、3 月 24 日の時点でどの国公立大学にも合格していない人(出願していない人を含む)と、合格していても入学手続をしていない人が、1 つの大学・学部に出願できます。合格発表は 3 月 31 日までです
推薦・総合型や私立大学と組み合わせるとき
国公立大学の学校推薦型選抜や総合型選抜に合格し、入学手続(2 月 17 日まで)を済ませた人は、前期日程・後期日程の合格者になりません(国立大学協会の実施要領)。推薦や総合型で受けている人も、不合格に備えて一般選抜に出願しておくことはできます。
私立大学と併願する人は、私立の入学手続の期限と国公立の合格発表日を並べて確かめておきます。文部科学省の実施要項は、3 月 31 日までに入学辞退を申し出た人には、授業料などと諸会費などを返すよう大学に求めています(専願や学校推薦型選抜で合格して在学契約を結んだ人は除く)。返す対象に入学金は書かれていないので、納付の期限と返還の扱いは各大学の募集要項で確かめておきます(文部科学省「令和 9 年度大学入学者選抜実施要項」2026 年 5 月)。
よくある迷い
前期の合格発表は、後期の試験より前にある? 前期の合格発表は 3 月 10 日までで、後期の試験は 3 月 12 日以降です。前期の結果を知ってから後期を受けるかどうかを決められます。ただし前期の入学手続の締切は 3 月 15 日なので、前期に合格した人は、後期の試験の前後に手続きをするかどうかを決めることになります。
前期と後期で同じ大学に出願できる? 同じ大学の中で、前期と後期で別の学部に出願することを認めるかどうかは、大学・学部が決めます(国立大学協会の実施要領)。募集要項で確かめます。
共通テストの点数が思ったより取れなかったら? 各大学への出願は 1 月 25 日〜2 月 3 日なので、自己採点の結果を見てから出願先を決められます。2 段階選抜を予告している大学では、第 1 段階で通らないとその日程の個別試験に進めません。予告の内容と、後期・中期で受けられる大学も含めて出願先を組み立てます。
