
ひと目でわかる地学
- 学ぶこと
- 地球の内部とプレート、地震と火山、地層と化石、大気と海洋、太陽系・恒星・銀河
- 生きる場面
- 天気予報や台風の進路、地震や大雨のときの避難とハザードマップ、星空や日食・月食の観察
- 大学で続く学問
- 地球惑星科学・天文学・気象学のほか、建築・土木・防災など、大地や自然と向き合う学問
図 1
地学の広がり
図 2
高校 3 年間の流れ(学習指導要領)
図 3
仕事での生かし方

天気を予報する
観測データとコンピュータの計算結果をもとに、天気や大雨・台風の予報を出して、暮らしと安全を守ります。
- 気象予報士
- 気象庁の職員
- 気象会社の技術者

地震・火山から命を守る
地震や火山の活動を見守って緊急地震速報や噴火警報を出したり、地域のハザードマップや避難の計画をつくったりします。
- 気象庁の地震・火山の担当
- 自治体の防災担当
- 防災の研究者

大地を調べて安全につくる
ダムやトンネル、建物をつくる前に地層や地盤を調べ、地すべりや揺れに強い計画づくりに生かします。
- 地質調査の技術者
- 建設コンサルタント

宇宙を探る・伝える
天文台や研究所で星や惑星を観測したり、科学館やプラネタリウムで宇宙の面白さを伝えたりします。
- 天文学の研究者
- 科学館・プラネタリウムの解説員
図 4
この科目が生きる大学の学問

物理学
- 高校で
- 地球の形と重力・地磁気・地震波、恒星と宇宙
- 大学で
- 地球物理学・宇宙物理学・天文学
地震波で地球の中を調べる方法や、星の光から表面温度や距離を求める方法は、物理の法則にもとづいています。
物理学とのつながりを詳しく
建築学
- 高校で
- 地震と地殻変動、地表の変化、日本の自然環境
- 大学で
- 耐震設計・地盤・防災まちづくり
地震の揺れ方や地盤の性質、土砂災害の起こりやすさを知ることが、安全な建物とまちを計画する土台になります。
建築学とのつながりを詳しく
情報学
- 高校で
- 大気の運動と気象、海水の運動
- 大学で
- 数値シミュレーション・データ解析
天気予報を支える「数値予報」は、大気を細かい格子に分け、物理の法則で将来の状態をコンピュータで計算するしくみです。
情報学とのつながりを詳しく地学に関連するコミュニティ
研究室・部活・サークルなど、全国の 464 件から探せます。
地質学
神戸大学(兵庫県)
惑星学・山本 由弦 教授
多様性進化研究室
千葉大学(千葉県)
理学部 生物学科・系統学・古生物学・朝川毅守
現生生物と化石から過去と現在の種多様性を調べ、動植物の関わりによる種分化を探る。
理論宇宙物理学(TA研)
名古屋大学(愛知県)
天文・宇宙物理学
総合防災システム分野
京都大学(京都府)
情報学研究科(協力講座)・地域・防災情報システム学・多々納 裕一 教授
宇宙物理学 赤外線グループ(Uir研)
名古屋大学(愛知県)
天文・宇宙物理学

進化古生物学研究室
新潟大学(新潟県)
理学部 理学科 地質科学プログラム・古生物学・椎野 勇太 准教授
絶滅した生物のかたちから機能や生態を読み解き、古生代の生物の進化を探る。
よくある質問
地学を学べる高校は少ないのですか?
どの科目を開くかは、各学校が生徒の進路などに合わせて決めます。令和 8 年度の共通テストの受験者は、地学基礎の 48,438 人に対して地学は 2,701 人で、地学まで学ぶ人はまだ多くありません。地学基礎までの人も、大学の地球惑星科学科や地球科学科などで続きを学べます。
地学は物理や化学とどう関係しますか?
地学は、物理や化学の法則を地球と宇宙に当てはめて考える科目です。地学では、地震波の伝わり方から地球の内部の構造を調べたり、恒星の光のスペクトルから表面温度を調べたりします。物理基礎・化学基礎で学ぶ波やエネルギー、原子の知識が手がかりになります。
地学は防災に役立ちますか?
地学基礎の「日本の自然環境」では、日本に見られる気象現象や地震・火山活動を扱い、自然災害の予測や防災にも触れます。地形や地層の成り立ちが分かると、住んでいる地域のハザードマップに描かれた危険の理由が読み取れるようになります。
高校生のうちにできることはありますか?
地学オリンピック日本委員会が開く「日本地学オリンピック」は、一次予選を小学 1 年生から高校 3 年生まで受けられます。2027 年 8 月には、国際地学オリンピックが島根県松江市で開かれる予定です。月や星の動きを観察したり、博物館で岩石や化石を見たりするのも、地学の入口になります。












